「30代で転職回数が多い私は不利なの?」
「転職回数は何回から多いと思われるの?」
「転職回数が多くても成功させる方法が知りたい?」
転職回数が多いと転職が不利にならないか気になっている人は多いのではないでしょうか。
結論から言うと、転職回数が多いだけでは不利になりません。
私はこれまで8回転職しましたが、逆に回数が多くなってからのほうが自分に合った企業に転職をしてきました。
そこでこの記事では、転職回数が多くても成功するコツをまとめました。
- 転職回数が多いと不利になる原因
- 転職に失敗する人の特徴
- 30代の平均転職回数
- 8回転職していても成功した人の実話
- 転職回数が多くても成功する秘訣
この記事を読み終えたときには、転職回数が多いことに悩んで検索した人も行動できるようになれますので、ぜひ最後までお読みください。
小中悟(こなか さとし)
フリーランス8年目。7つの事業に失敗するも、8回目の成功で年商5,000万円超の事業を一人で経営する。本ブログでは、未経験から始めたWebライターで稼げるようになった方法を実話に基づいて発信。
30代で転職回数が多いと不利になる5つの原因
- 継続力がない
- スキルや知識が少ない
- ストレス耐性が弱い
- 異業種の転職が多い
- プライベートの変化が多い
1.継続力が無い
企業は応募してくる人に対して、長く働いてほしいと望んでいます。
採用した後に働けるようになるためにお金と時間を多く投資をするため、すぐに辞められると大きな損をしてしまいます。
特に特別な理由が無い退職を繰り返していると、今回もすぐに辞めるだろうと判断されて不採用になる確率がとても高くなります。
逆にすべての転職に理由が具体的にあることを証明できれば、すぐに辞めると判断されませんので、短期間で転職を繰り返している人は、辞めた理由を詳細に見直して説明できるようにしておきましょう。
2.スキルや知識が少ない
30代では、ビジネスマナーや在職してきた業界の知識があることを期待している企業が多いです。
社会人として働き出して10年ほど経過していますので、実績やスキル、知識が20代より多くあり、お金と時間をかけることなく活躍できる人材になってくれることを期待しています。
スキルや知識量が少ないと、入社できても周囲の仕事速度に付いていけず、働くことに大きなプレッシャーを感じる毎日になってしまいます。
最低でも応募する業界の状況や企業のホームページから基本的な知識を得て、企業が求めている人物像のレベルまでスキルがある状態で応募していく必要があります。
3.ストレス耐性が低い
働いているとプレッシャーを感じる仕事をする必要が発生します。
任せられる業務内容や責任も20代より跳ね上がるので、ストレス耐性が低いと、転職活動は厳しくなります。
ストレス耐性に自信がないときは、未経験の業界ではなく実績のある企業に応募していけばストレスを最小限にすることができます。
4.未経験の転職が多い
未経験の転職が多いと一貫性の具体的な説明がないと不利になっていしまいます。
30代で未経験の職種を成功させるには、実績やスキルのある他の応募者に負けない業界への知識と役に立つスキルが必要になります。
前述でも話しましたが、企業はすぐに辞める人を採用したくありません。
未経験者を採用して育成しないといけないのなら、20代の吸収力のある人材を採用して育てるほうがメリットが大きいです。
30代で未経験の職種へ応募する場合は、明確な理由を決めて転職活動をしていかないと、なかなか採用されなくなってしまいます。
5.指導経験がない
30代だと人数に違いはありますが、チームを束ねたり、教育係や後輩の育成経験があると考えられます。
転職回数が多いと、指導したり、チームを束ねて成果を出した経験が少ないため、指導経験のある応募者より不利になることがあります。
もし、短期間の転職が多くて経験がない場合は、最低でもマネジメントの書籍やセミナー、勉強会などを経験してマネジメントをする立場になっても積極的に行動していく意志を見せることができます。
30代の転職で失敗する人の7つの特徴
- 勉強しない
- 失敗を認めない
- 地味な仕事を嫌う
- 仕事に優劣をつける
- 条件が多い
- 給料だけで決める
- 短期間の転職を繰り返す
1.勉強しない
30代で転職を成功させるには、つねにその業界の知識やスキルを磨くことが大切です。
業界の知識やスキルアップに日々務めないと、任せられる仕事が限定されてしまい簡単な仕事しかできなくなります。
各業界は日々商品勝発や既存商品の効率化に務めています。
こうした変化に付いていくために、つねに不足する知識を学び、実践からトライ&エラーを行なって実績を積んでいく姿勢が必要になります。
2.失敗を認めない
失敗を認められない人は、周囲に問題があると考えてしまいます。
- 上司が理解してくれない
- 部下が言うとおりに仕事をしない
- 取引先と契約後に文句を言われた
仕事は自分が直接かかわる仕事以外にも、引き継いだ仕事や部下に任せて報告を聞いたりと多くの人と協力して目標を達成する仕事が多くあります。
すべての問題を自分以外の誰かの責任にし続けていると、誰からも協力が得られずに職場で孤立し、居心地が悪くなって働き続けることが難しくなってしまいます。
3.仕事に優劣をつける
転職活動において、仕事に優劣をつける考え方をしていると転職は不利になってしまいます。
先入観を持って仕事を選り好みすると、自らの成長や経験を得る機会を失う危険性があります。
すべての仕事にはそれぞれ得られる経験や実績がありますので、それを否定するのではなく、柔軟に自分の性格や能力に合わせて仕事を選ぶことがポイントです。
自身の価値観やスキルがどのような環境でも通用できるような柔軟な姿勢を持って、可能性を絞らないことが最終的に転職を成功させる近道になります。
4.仕事に対する条件が多い
譲れない条件は必ず一つは誰にでもあります。
- 「○○の仕事がしたい。」
- 「給与は20万円以上じゃないとダメ。」
- 「週休2日制で、出張や転勤はしたくない。」
条件があまりに多いと人材不足の企業でも、よほど実績やスキルがない限りは条件の少ない人を優先して採用します。
譲れない条件があっても問題はありません。条件が多いのが問題なのです。
そのため、譲れない条件に優先順位をつけて、応募する企業ごとにどこまで条件をあきらめられるかを決めておくことで転職が有利になります。
5.短期間の転職を繰り返す
短期間で転職した理由が特にないと場合、転職活動は不利になります。
≫短期間の自己都合退職理由
- 残業が多かった
- 休日が少なかった
- 仕事内容が嫌になった
- 強いプレッシャーが辛くなった
特に、特別な理由が無い転職を繰り返していると、熱意のある履歴書や職務経歴書が添付されていても、「採用してもすぐに辞めてしまうのでは?」と、感じます。
すでに退職して転職活動をしている場合は経歴を変えられないため、特に理由が無くても前向きな理由を見つけて退職理由を修正しておきましょう。
補足:30代のもっとも多い転職回数は3回
転職回数が多いと感じるのは企業によって違いますが、30代は3回までが目安になりそうです。
年齢\転職回数 | 0回 | 1回 | 2回 | 3回 | 4回 | 5回 | 6回以上 |
30歳~34歳 | 27.1 | 24.9 | 23.6 | 14.8 | 3.5 | 5.7 | 0.3 |
35歳~39歳 | 14.6 | 22.2 | 25.0 | 17.5 | 8.3 | 12.2 | 0.2 |
データからも、3回までの転職なら世間的にも問題ないと考えてよいでしょう。
30代で転職回数が多くても成功させる秘訣7選
- 具体的な実績をアピールする
- ここで働きたい理由を具体的に伝える
- 過去の転職理由に一貫性を持たせる
- 入社後すぐに戦力になることをアピールする
- 過去の経歴を重要視しない企業に転職する
- プライベートの変化が無い事を伝える
- 転職回数をごまかさない
1.具体的な実績をアピールする
専門的なスキルや資格がなくても、同じ職種の企業に転職する際は、これまでの実績を具体的にアピールすることが最も効果的です。
具体的な数字で達成してきたことや成果は、その経験をしてきていない第三者から見ても判断しやすい評価になります。
アピールも単に「マネジメント経験があります。」「部長として働いていました。」と曖昧な表現をするのではなく、「前職は10名のチームを束ねて会社の売上を前年比1.2倍にしました。」「建築士として作業効率化に専念し、業務時間を1/3にしました。」などの具体的なエピソードを交えて伝えると相手にも具体的にイメージされやすくなります。
2.キャリアに一貫性を持たせる工夫をする
転職回数が多くても、一貫性があれば転職回数の影響は最小限になります。
同じ職種で実績やスキルを積んでいるなら、即戦力を求める企業は転職回数の多さに納得して不利になりにくく、むしろ評価されやすくなります。
万が一、職種に一貫性がない人も諦めないでください。
働いているときに心がけていた姿勢も一貫性としてアピールできます。
≫職種に関係なくアピールできること
- 作業の効率化
- 売上を伸ばした実績
- 会社から評価されたこと
- 職場の人に感謝されたこと
これまでの経験を詳細に振り返ると、多くの共通点が見つかります。
自己分析をするときに経験してきた仕事についても具体的に振り返りキャリアの共通点を見つけてみましょう。
3.入社後すぐに戦力となるアピールをする
これまでの経験やスキルをしっかり見直して、即戦力としてアピールできるポイントを把握することが重要です。
やりたいこととできることを具体的にイメージできると、説得力のあるアピールになり、評価されやすくなります。
これまで培ってきた経験が応募企業でどう活かせるかを具体的にイメージができるように伝えることで、転職回数が多い影響を最小限にできます。
4.回数より実績を重要視する企業に転職する
転職回数が多い人は、回数より実績を重要視する企業を選ぶメリットはとても大きいです。
こうした企業は、これまでの実績を優先して評価し、多様な経験を積んだ人材を求めているからです。
これまでに積み上げた実績が豊富な人は、自信を持って臨んでみましょう。
転職に成功して入社すれば、多様な経験を積んできた人たちとの交流や学び、協力を通じて、多くの経験や気づきを得られる可能性があります。
5.転職回数をごまかさない
転職回数が多い事が不利だと言われますが、嘘をついて経歴を誤魔化すのはおすすめできません。
特に前職の経歴は雇用保険被保険者証を確認すればすぐにバレてしまいます。
書類選考や面接で問題なく採用されても、いつバレるか分かりません。
万が一、バレずに入社しても働き続ける限りバレる不安を感じながら働くことになりますので、転職回数や経歴は正直に伝えてください。
転職回数が8回でも成功した介護福祉士の話
私は転職回数が8回もあったにも関わらず、常に年収を増やしてきました。
20代から自分に合う仕事を探す目的で、新卒から一貫して未経験の職種ばかり経験していました。
しかし、自分に合う仕事が見つからないまま30歳を超えると、20代と同じように転職活動をしてもすべて不採用になりました。
いま振り返ると、この当時は本当に焦っていました。
この状態から脱出するために、私は丸5日かけて考えた対策を下記のステップでまとめました。
- 過去の仕事で経験したことを掘り下げる
- 応募企業が求める人柄・能力・スキルを把握
- 応募企業のホームページから最近の行動を調査
- 応募企業の業界状況をネット・書籍から収集
- 応募企業と似た企業の応募情報を把握
- 業界全体で必要としているスキル・実績・人物像を把握
- 収集した情報から経験した仕事との共通点をすべて見つける
- 共通点をアピールポイントにして応募書類すべてに記入する
このステップのとおりに毎回行動した結果、転職回数が増え続けても転職を成功させてきました。
応募企業が求めている専門的なスキルや実績をアピールしながらも、企業が長期的に成長するうえで貢献する姿勢を見せ、不安材料を解消したことで無事に採用されてきました。
転職活動は一人で行なう先入観を持たない
転職回数が多い人は第三者に相談するのがおすすめです。
応募書類や志望動機、面接対策などを独りですべて考得る必要はありません。
目的はあくまで、希望する企業から採用されて働くことだからです。
友人や両親からアドバイスを求めるだけでなく、転職エージェントなどの第三者に相談することで、見過ごしていたポイントやコツが見つかる可能性があります。
特に転職エージェントは、メール一つで簡単に相談することができるので、すぐに成果を得られます。
転職活動で行き詰まったり、効果的な進展が欲しい時には、いったん立ち止まって第三者に相談してください。