
あなたは「お金さえあれば理想の人生が手に入るのに」と考えながら、気づけば同じ毎日を繰り返していませんか?
「お金がない」と口にしていても、具体的に何をしたら良いのか分からず、ただ焦りや不満を抱えたまま明日も今日と同じ一日を繰り返してしまう。
これは、あなたの能力が劣っているからでも、怠けたりしているからでもありません。
人間には「居心地の良い場所や環境からストレスを感じる場所へ出たくない」という本能があります。ブラック企業をすぐに辞められなかったり、外食でいつも同じメニューを頼んでしまうのも、これが原因です。
ただ、もし今のあなたがこの状態なら、この記事が変わるきっかけになるかもしれません。この記事で紹介する方法を知っているだけで、誰でもすぐに始められるからです。
今回は、累計1,600万部以上のベストセラー作家・森博嗣氏の著書『お金の減らし方』から、私が特に重要だと感じたポイントを共有します。
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すべてを一度に実行する必要はありません。明日から1つでも始めて、お金の不安から少しずつ抜け出して、昨日までより一歩上の人生に近づけます。
お金がないからやりたいことができない…その本当の意味とは?

「お金がない」という言葉は、自分が本当にやりたいことや欲しい物が分かっていないときに出てきます。
多くの人は「今たまたま手持ちの現金がないからできない」くらいの感覚で口にしているかもしれません。
しかし、少し考えてみてください。その言葉をなぜ言う必要があるのか、立ち止まって考えたことはありますか?
たとえば、「1億円で家を買った」と聞くと、「うらやましい」と言う人がいますが、現実に1億円が手元にあっても、家を買わない人が大半です。
理由は単純で、心の底から「1億円の家に住みたい」とは思っていないからです。
旅行に出かけたり、仕事を辞めて自給自足を始めたりと、1億円を自分がやりたかったことに使うからです。私自身もお金持ちの話を聞いて「私も同じことをするぞ!」と意気込んでお金を貯めた時期がありました。
けれど、いざお金が貯まったら、「それよりも別のことに使いたい」と考え、お金持ちと同じことをしませんでした。そのときに初めて「お金持ちと同じことは実はしたくなかった」と気づいたのです。
お金がないからできない人は、誰かが手に入れたものを欲しがっているだけで、自分が本当に欲しいものではない可能性が高いのです。
周囲に理解されなくても「心の底から欲しい」と思えるものを見つける。そうすれば、「お金がない」という言葉を自然に使わなくなっていくでしょう。
お金がなくてもやりたいことを叶える方法【工夫次第】

本当にやりたいことを実現するには、今の生活から何かを手放したり、同等の代替案を探したりする工夫が必要になります。
たとえば、食費や仲間とのつき合いを削る。住む場所を変えて家賃を削る。こうした工夫をすれば、やりたいことの資金は確実に貯まっていきます。
一方で「そんなことしたくない」と感じたなら、今の生活のままで大丈夫です。「今の生活を手放してでも欲しくはなかった」と、本当はやりたかったことじゃないと気づけただけでも収穫だからです。
私は朝食をオートミールに変え、夕食を簡単なメニューにして食費を削ったことで、毎月1万円が残るようになりました。小さな行動でしたが、始めたことで「目標に近づいた」と実感できたことを嬉しく感じました。これは今でも続けています。
もし食事を変えたくない人なら、時間とエネルギーを使う方法もあります。休日に派遣で働いて収入を増やす、欲しい物を自作して同等の満足感を得るなど、やり方は、工夫次第で無限にあります。
大切なのは「あらゆる方法をまずは試してみる」こと。本当にやりたいことなら、むしろ、いろいろ試している過程すら、楽しく感じられるのではないでしょうか。
やりたいことを始められない人の特徴と解決策

本当にやりたいことがある人は、お金の有無に関係なくすでに行動を始めています。
それは、彼らが大人だからです。子どもとは違い、誰かの許可を待たなくても人生を自由に選べる存在だからです。
私も他人と働くのが苦手だったので、家で仕事をして生活費を稼ぐことを選びました。生活費を稼ぐまで、多くを削る選択をしたり、生活習慣の工夫をしましたが、今は実現できています。
すると、それを知った周囲から、よくこう聞かれます。
- 「どれくらい収入で暮らしているのですか?」
- 「どんな仕事ならそんな生活ができますか?」
アドバイスをしても、多くの人は「いいですね。いつかやってみたいです」と答えて終わります。おそらく「やる」方法を知りたいのではなく、「できない」理由を見つけたかったのだと、今なら分かります。
やりたいことをしている人は、多くの場合、一人で黙々と楽しんでいます。
私の周りにもそんな人がいます。彼は、自転車で通える範囲の釣り堀に通い続けています。最初に道具代で数万円かかりましたが、その後は10年以上、餌代以外ほとんどお金を使っていません。
「お金がないからできない」という言葉は、「何をするにもお金がいる」という思い込みから生まれているのです。
実際に世の中には、お金をかけなくても楽しめることがたくさんあります。
知識や時間、経験などがその代表です。読書なら数百円で始められ、YouTubeには無料でやりたいことを学べる情報があふれています。
重要なのは「お金を言い訳にしないこと」。
まずはどんな小さなことでも良いので始めてみる。自分の生き方は自由だと考えて、制限をかけずにやりたいことのために一歩踏み出してみましょう。
まとめ|お金がなくてもやりたいことを今日から始めるには?

ここまでの内容を振り返ります。
- 「お金がない」という言葉は、本当にやりたいことが分かっていないときに出る
- やりたいことを実現するには、何かを手放したり、代替案を探す「工夫」が欠かせない
- 本当にやりたいことなら、今できる範囲から始められる
楽しみや充実を感じられるかどうかは、突き詰めれば「自分が満足しているかどうか」です。
お金はやりたいことを手にするための近道になる道具にすぎません。お金を手に入れることを目的そのものにしてしまうと、やりたいことから遠ざかってしまいます。
私自身も、家や車、衣服、つき合いを手放しながら、本当にやりたいことに集中するようになってから、人生は大きく変わりました。
かつては1日10時間スマホゲームばかりしながら「お金があれば人生変わるのに」と不満を口にしていた私でも変われたのです。本当にやりたいことに向かって行動を始めれば、それだけで明日から人生は変わります。
あなたもきっとできます。一緒に一歩ずつ進んでいきましょう。
この記事を読んだら行動してほしいこと
最後に、今日からできるステップを紹介します。
- 「お金がないからできない」と思ったことを紙やスマホに書き出す
- それを手に入れるために、自分が手放せることを下に書き加える
- 明日からその中の1つを手放して生活する
- 結果や気づきを追記する。ストレスを強く感じたら、別の1つを手放して生活する
- 慣れてきたら、追加で1つ手放し、やりたいことが達成できるまで繰り返す
最初の一歩は本当に小さくても大丈夫です。
その積み重ねが、やがて「お金がないからできない」と言い訳する日々から抜け出し、あなたが望む人生に変えていきます。