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うつ病を理由に退職しても転職ができる理由を解説【実体験から語ります】

うつ病と診断された人

うつ病と診断された人「毎日の仕事でうつ病と診断されてしまった…。うつ病になってしまった私は、仕事を辞めた方が良いのかな?でも、うつ病だと転職活動で不利にならない?今からどう行動したら良いか教えてほしい。」

私はうつ病になりましたが、今は自分の体調に合わせて働いて暮らしています。

一時はただ生きるだけでも大変な日常だった私が、うつ病になってから新しい仕事に就くまでの方法を経験からお話しします。

※この記事は、うつ病になった人に対しての記事ですので、うつ病になってない人は読んでもあまり参考にならない記事になります。

うつ病になったら必ず休職する

うつ病と診断されて最初にするのは休職届を出して休職することです。

手続きは次のように進めればスムーズです。

  1. うつ病の診断書を取得する
  2. 会社に休職することを伝え、休職届を受け取る
  3. 休職届と診断書を提出し、休職手続きを完了する
  4. 傷病手当金または労災保険の給付金を申請し、決定通知書を受け取る
  5. お金を受取りながら今後のことを考える

うつ病と診断されると退職を迫る会社もありますが、発症直後は生活がどれほど変わるか分かりません。

そのため、会社の言う言葉に従って退職するのはお勧めしません。

急に辞めてしまうと収入も0円になるからです。

会社が退職を勧めてきても、決定を保留にして先に休職することを伝えてまずは休んでください。

体調が少しでも回復したらスキルを身につけるとよい

休職中は、まずは体調の回復に専念することが重要ですが、回復してきたらスキルを身につけるのをおすすめします。

スキルは、積み重ねることができ、休職中でも手軽に始められやすいですね。

特に未経験の業界に挑戦する場合、スキルを身につけておけば大きなアドバンテージになります。

私自身も、休職中に身につけたスキルを活かして、前職より給料の良い会社に転職することに成功しました。

あと、スキルを見つけると自信がつきます。

療養していると

「これから働けるのかな…。一回失敗したから、次は失敗しないようにしないと…。」

このような悪いことばかり考えてしまいます。

スキルを身につけると自分で稼げる安心感から精神的にかなり安定できます。

不安定になりやすい時期にこうした自信は本当に大きいです。

スキルを身につける方法

スキルを身につける手順は、

  • 学びたい分野の本を買う(中古本なら安く大量に買える)
  • ネット上の無料情報を集める(基礎は大抵無料で手に入ります)
  • 身につけたスキルを無料で提供して実績を積む

です。

この手順で行えば、最小限の費用でスキルの基礎を身につけられます。

提供するときに無料なのは、収入を得ると休職が取り消される可能性が高くなるのを防ぐためです。

私は、休職期間終了まで身につけたスキルを無料で提供し続けて、終了後は自分で稼ぐような生活を始めました。

しかし、自分で稼ぐことに不安を感じる人もいると思います。

その場合は、次の3つのコツを転職する際に参考にしてください。

うつ病でも転職を成功させる3つのコツ

1.「うつ病で辞めた。」と正直に伝える

前職で休職して辞めたのなら、転職時に退職理由を質問されたら「正直にうつ病で辞めた」と伝えてください。

その理由は、万が一退職理由を別の理由にしても、身辺調査で本当の退職理由がバレるからです。

ただ、すべての会社が調査をするわけではありませんので、運が良かったらバレません。

しかし、採用された後にバレて居心地が悪くなるのなら最初からやらない方が良いです。

バレなくても、隠して入社したら、健康的な人と同じ作業量を行う必要があるので、すぐに会社に行くのが苦痛になって退職することになります。

補足:うつ病を甘く考えて失敗した私の失敗談

私がうつ病を隠して入社した話しをします。

うつ病になった直後は生きるのに精一杯で、家から出るのも大変な状態でした。

しかし、生活のためにお金を稼がないといけなかったので、うつ病を隠して別の会社に入社しました。

しかし、隠して入社したことが間違いでした。

冷静になれば、生きるだけで精一杯なのに長時間も働けるわけないんです。

簡単な仕事もすぐに出来ないし、話しかけるたびにドキドキするので相談もできない。

日に日に仕事が上手くできず、働くのが怖くなって、半年も経たずに退職しました。

今振り返ると、当時働いていた会社には本当に迷惑をかけてしまったと痛感しています。

2.うつ病を伝えて不採用にする会社は体制が整ってない

うつ病を伝えて不採用になっても落ち込まなくて大丈夫です。

面接でうつ病だと伝えて、困った顔や嫌そうな態度を取る会社は、そもそも精神疾患を持つ人のサポート体制が整っていません。

こちらとしても、健康を最優先に考え、理解とサポートをしてくれる会社に入るほうが長く働くことができます。

すぐに不採用にする会社は、「あなたをサポートすることはできません。」を教えてくれてますので、むしろ選択ミスを減らせてラッキーと考えて問題ありません。

3.「うつ病に理解のある会社」に入社する

私がうつ病に理解のある会社へ入社することをおすすめする理由は、単純に働きやすいからです。

病気の理解してくれる会社は、当日に休む報告したり早退をしてもすぐに対応してくれます。

一方、理解のない会社では、小言を言われたり業務指導で「社会人としての自覚が足りない」と言われてしまい、それが帰宅後もモヤモヤします。

病気が良くなっても完治しているわけではありません。

理解のない対応が積もれば症状はすぐに悪化します。

そのため、転職の際は理解のある会社を徹底して厳選することで、体調を回復しながら徐々に社会復帰をすることができます。

補足:理解のある会社って簡単に見つかるの?

理解のある会社は見つけるだけなら比較的簡単です。

「うつ病で退職した経験を正直に話した際の反応」を見れば瞬時に分かります。

思いがけないことを言われたときの反応は面接に慣れた人でも出ます。

説明をしたときに嫌な顔をされたら、残念ながら入社しても嫌味を言われたり文句を言われる可能性が高いと思ってください。

それでも、その会社で働きたいのなら覚悟を決めて入社しても良いですが、病気と向き合って生きていく方法としては避けてほしいです。

面接の回数が増えれば分かりますが、理解を示す会社は少ないです。

でも、業種を限定しなければ採用してくれる会社は必ずあります。

業種にこだわって無理に入社してし、周囲の理解が得られず業務の負担が大きくなって退職する危険性を考えると少なくても、ぜひ探してください。

私自身もうつ病後に20社に面接を申し込んだとき1社も受け入れてもらえませんでした。

そのときは、

「やっぱり、無理して働かないとダメかな…。」

と諦めようと考えましたが、もう10社に申し込んだとき1社が精神的な問題への理解を示してくれました。

そこに入社してからは、ゆっくりですが働ける日数が増えてきて3年後には週5日8時間働けるようになりました。

質問です。うつ病だと知られると本当に転職は不利ですか?→はい、不利です。

結論をさきに言えば、「現実はうつ病になったら転職は不利」です。

「うつ病の原因」と詳しく伝えても言い訳にしか聞こえない

うつ病になったことを悪く考えていると、

具体的な退職理由を聞かれる前に書いて自分に責任が無いんだ!

と伝えたくなります。

私も最初は、応募書類に「うつ病になった原因が自分だけじゃないことを書かないと、不利になるかも?」と考え、具体的に原因を書いてました。

しかし、あるとき採用担当者から

「詳細に伝えてくれているけど、これが本当かどうかは判断できないんだよね。信じたいけど。」

と言われて、自分が意味のないことを書類に書いていたんだと気づきました。

あなたの視点だけでどれだけ詳しく話しても、「苦しい言い訳」にしか聞こえないんですよね。

これは不採用通知をした会社に電話で理由を聞いたときに言われました言葉です。

頑張って説明しても何の成果が得られないことに気づいた後は、

うつ病になって前職を辞めてます。

と言っても理解してくれる会社だけに焦点を当てて転職活動をしました。

会社側が求めているのは「規則正しく働く人材」

これは、私が雇う立場になったからこそ分かったことですが、

コチラが予想する成果以上の働きを安定して出してくれる社員が欲しいです。

例えば、スーパーで果物が陳列されている光景があるとします。

そこから1個だけ買って良いルールなら、新鮮で形の良い物を選びますよね?

それと同じで、応募者が多い会社は精神的に安定した健康で元気な人な人を優先的に雇います。

会社は存続するために利益が必要で、利益を出すのを手伝ってもらう代わりに給料を払います。

そのため、同じ金額の給料を支払うなら一番優秀な人に支払いたいのが本音です。

実績や経験が多くあれば、採用される確率は上がりますが、それを理由にしないと採用しない会社なら

経験者でも精神的な問題に対する理解は低いことがあるので、健康的な人ばかり探している会社はこちらから見送りましょう。

うつ病を理由に転職しても大丈夫な理由を解説【実体験から語ります】まとめ

今回の記事では、うつ病になってから新しい仕事に就くまでの方法を解説してきました。

今回の内容をもう一度おさらいすると下記のとおりです。

  1. うつ病と診断されたら休職することに全力を出す
  2. うつ病を克服しても転職では不利になることが多い
  3. うつ病に理解のある会社に転職して働く

うつ病の症状は人それぞれで異なりますが、焦らずに一つずつ課題や問題を解決することで、ゆっくりと目的に向かって進めることができます。

行動計画

うつ病になった日からすぐに行動できる方法です。

  1. ✓ うつ病を診断されたら診断書を受け取る
  2. ✓ 会社にうつ病に診断されたことを報告する
  3. ✓ 会社に休職することを伝える
  4. ✓ 休職届の用紙を受け取る
  5. ✓ 休職届と診断書を会社に提出する
  6. ✓ いつから休むか決める
  7. ✓ 会社といつから休みを取るか決める
  8. ✓ 傷病手当または休業給付の受取日を把握する
  9. ✓ 体を休めてうつ病の症状が回復するのを待つ
  10. ✓ 回復したら身につけたいスキルを考えて決める
  11. ✓ スキルを磨く
  12. ✓ 身につけたスキルで次の行動を決める
  13. ✓ 新しい会社で働くならうつ病に理解のある会社を選ぶ
  14. ✓ 理解のある会社に入社して体調に合わせて働く

この手順で行動すれば、うつ病でも収入を得る方法が手に入ります。

最後に、未経験の転職を考えているなら【未経験転職で受からないと悩まなくて大丈夫!【スキルなしでも転職は可能です】】という記事を読んでみると、未経験からでも転職活動を成功させる方法がまとめられています。

この記事を読んでおくことで、未経験からの転職に備えるための準備になります。